
会長挨拶
日頃は当会運営にご理解ご協力賜りまして誠に有難うございます。
当会はこの3年間、活動の自粛を続けて参りましたが、本年こそ公益事業団体として、本来の活動である山科・第五地域の地元経済の振興発展と地域環境の保全、そして青少年の健全育成という目標に向かって数々の事業を展開して参る所存であります。
さて、今年の干支は癸卯(みずのとう)でありますが、兎年は「飛躍」や「向上」が期待できる年ではないかと思います。
その第1の理由は今年の春闘であります。昨年11月の全国消費者物価指数の伸び率は前年同月比3.7%と、約41年ぶりの水準となっています。
さらに今年の4月までに7,000品目を超える商品の値上げがすでに決まっています。
国民は昨年からの急激な物価上昇に喘いでいます。
政府は経団連に対して勤労者の賃金上昇に先鞭をつけるような前向きな対応を求めていますが、経営者側もそれに応えようとこれまでとは違う意識改革と具体化への準備が進められようとしています。
私はこうした動きに大きく期待するものであります。
第2の理由は国の経済力であり、その裏付けとなる予算であり、具体的に執行し実現していく為の関連法律の成立であります。
今月から通常国会が開かれますが、与野党を問わず国会議員のみなさんには国民の生活を守り、向上させていく為の中身のある論戦を強く望みます。
さらにこの4月に、4年に一度の京都府議会議員・京都市議会議員の選挙が施行されます。国と地方公共団体、そして国会と地方議会が共に連係して国難ともいわれている諸々の課題を1つ1つ解決していく為にも一体となった取り組みを期待するものであります。
以上、大手企業の新たな動向と、国・地方の経済対策の推進については、大きな期待を持つものでありますが、もう1つ大切な施策があります。
それは勤労者の7割以上を占める中小企業の経営安定と従業員の待遇改善であります。
その「ホシ」は大手企業が、下請け企業との取引で適正な価格転嫁を認めることにあると思います。中小企業が元気になってこそ我が国の景気は回復し、物価高の克服と経済の好循環につながっていくものと確信いたします。ご関係の皆様のご尽力を切に望みます。
今年は皆様にとりまして希望に満ちた年となりますと共に、各々の事業のますますのご繁栄を祈念申し上げ、挨拶とさせて頂きます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。


山科経済同友会とは
私たちは緑豊かなこの山科・醍醐地域において、経済文化の発展と地域社会の 繁栄を願い、昭和44年、地区唯一の経済団体として発足いたしました。
それ以来、地域の発展開発と安寧秩序を守る活動をはじめ、行政機関との連携を図り、地域住 民のご支援を得て、数々の事業を推し進めてまいりました。
そして結成30年を迎 えた平成11年には、先輩方の弛まぬ努力と情熱が認められ、公益法人としての許
可を受け、これまで以上に地域文化の担い手として大きな役割を果たす団体として 多岐にわたる活動を展開しております。
平成26年には結成45周年を迎え、会員相互の研鑽に努めるのは基より、地域 経済の活性化をはじめ、地球環境保全意識の高揚、次世
代を担う青少年の育成事業、 また地域行政機関との連携を密にし、多方面で活動されておられるボランティア団 体とのネットワークを
図り、住みよい街、活気溢れる山科・醍醐地域の実現に向け 各種事業を展開してまいります。
主な事業内容
- 地域経済の振興発展に関する事業及び調査研究
- 企業の体質を改善強化するための事業
- 地域経済を取り巻く今日的課題の克服に向けた調査研究及び実践事業
- 地域各種経済団体等との交流及び協力
- その他本会の目的を達成するために必要な事業